書評でつながる読書コミュニティ

７月ってどんなイメージ？

　国書刊行会から出ている『１２か月の本』という短編集の中の一冊です。 　かもめ通信さんが何冊か読まれているようで、私の誕生月が７月なので、「７月の本もレビュー希望」とコメントし…

大奥で権勢を極めた松島は記録の残っていない14年間、何を思っていたのだろうか。

江戸時代の大奥には権勢を極めた女中（老女）が何人かいた。その中の一人がこの本の主人公「松島」である。大河ドラマべらぼうで活躍する高岳の一つ前の実力者である。 彼女は羽林家の桜井…

新田次郎が書いた少年冒険小説。

相模湾の大塚村に住む三浦紫郎は、幼いときに漁に出ていた両親が事故で亡くなり、祖父母と暮らしている。 家の近くの海岸にはつぶやき岩と呼ばれる岩があり、海水が流れ込む加減によって音…

森へ行って、樹木たちの会話を聞いてみたい

森の中で根を張っている樹木たちが、会話をしていると言ったら、そんなのファンタジーの世界じゃないかと思う人がほとんどじゃないでしょうか。でも、実際に樹木たちは根や根の先に絡んでいる…

「東京大学名誉教授」の知的遍歴に触れてみて……

殺し屋史上最高にカッコいい男の罪と罰、贖罪と復讐。そして物語を読むことと紡ぐことへの愛。巨匠がついに生み出した最高のクライム・ノヴェルに、震撼せよ。

狙撃を実行したが結局、司直からも依頼人たちからも身を隠す羽目になったビリー。 しかもたまたま、潜伏する家に転がり込んできた若い女性アリスを助けることになってしまった。 …