wincd socks さん

定年後、と言ってももう30年以上も前のこと。それ以来、ミステリーを主に読んできた。最初に触発されたのがスティーヴン・グリンリーフの「血の痕跡」だった。その中で「年を取ったと実感するのは、スポーツ記事より死亡記事を丁寧に読むようになったことだ」とか「トムの墓地に葬式の日に引き返して訪れたときタナーが声をかけた。すまなかったと言った。それから、グイドーの店は寂しくなると言った。そして最後に、せめてこうなった理由が分かればと思うんだがと言った。だが、回線は込み合っているようだった。応答はなかった」
以来、ユーモアと気の利いた比喩を求めてミステリーを読んでいる。